研究班のご案内:胆膵班 代表:鳥巣 勇一

特徴

消化器内科診療において胆膵領域疾患は近年増加傾向にあり、また各種画像診断や内視鏡診断の発達とともにより専門性の高い診断および治療の需要が増してきております。このため2017年4月より当科において新たに胆膵班を立ち上げました。
胆膵領域では胆道癌、膵癌、膵嚢胞性疾患といった腫瘍性疾患の他に、急性・慢性膵炎や自己免疫性膵炎、胆石・胆のう炎・胆管炎といった良性疾患まで数多くの疾患を対象とします。この中でも特筆すべきは膵癌であり、診断時に切除可能な症例は3割程度、全体の5年生存率は1割以下、StageⅠで診断してようやく5年生存率が約5割といった非常に予後の悪い癌であります。このため当科は膵癌を早期診断することに注力することが急務と考えており、US,CT、MRCPなどで軽微な 膵管拡張や膵嚢胞性病変などの間接所見がみられた場合、積極的に内視鏡科との連携のもとEUSを施行し、所見に応じてEUSガイド下穿刺吸引細胞組織診(EUS-FNA),ERPを施行して確定診断を行っております。
また週一回肝胆膵外科・内視鏡科と合同でカンファレンスを行い、個々の症例を詳細に検討し診断治療の方針を決定しております。
研究面においては、発足1年足らずの研究班のためまだまだこれからではありますが、定期的にリサーチカンファレンスを行い、若手の先生も含め意見を出し合い臨床および基礎研究の計画を立てております。 胆膵領域に興味のある若手医師の参入を歓迎いたします。



4つの診療研究グループ  消化管班 肝臓班  腫瘍班  胆膵班