第31回日本消化器関連学会週間 JDDW 2003 Kobeの報告(開催日:11月2日から11月5日)
2023.11.25
遅れてしまいましたが、
2023年11月2日から5日に執り行われました「第31回日本消化器関連学会週間 JDDW 2003 Kobe」の報告を申し上げます。
まずInternational Sessionです。このセッションは英語でのスライド・発表であり、オーディエンスには海外の方も多く参加されました。
このPanel Discussionにおいて、
櫻井 俊之 先生が
「Prostaglandin E-major Urinary Metabolite (PGE-MUM):
A novel biomarker for the diagnosis of endoscopic activity and mucosal healing in patients with ulcerative colitis」
を発表されました。本発表は、潰瘍性大腸炎患者において現在は内視鏡を行わないと判断ができない粘膜の状態を血液中のPGE-MUMで推測できる可能性が高いという内容であり、大腸カメラが苦手な患者にとって希望のある発表でした。
またPoster Sessionでは、
住吉 那月 先生(平成30年卒)が
「Clinical features of eosinophilic enterocolitis mimicking inflammatory bowel disease」
を発表されました。
次に統合プログラムです。ワークショップ「バイオインフォマティクスに基づく消化器疾患診療の展望」において、
田中 美帆先生(平成28年卒)が
「炎症性腸疾患における予測メタゲノム解析を用いた新規治療薬の探索」
を発表されました。田中先生は本発表において若手奨励賞を受賞致しました。おめでとうございます!
← 学会写真①。左から豊永・田中・猿田・住吉・櫻井・澁谷(敬称略)
デジタルポスターセッションにおきましては、
澁谷 尚希 先生(平成25年卒)が
「クローン病における腸内細菌機能変化を介したケノデオキシコール酸代謝異常の解明」を、
菊地 伊都香 先生(平成28年卒)が
「高度な免疫抑制治療により症状的寛解を得た潰瘍性大腸炎患者における5-アミノサリチル酸製剤減量および中止の安全性検討」を、
木下 勇次 先生(平成22年卒)が
「単純CTにおける限局性膵萎縮所見の分類と経時的変化に注目した膵癌発症に関する後方視的検討」を、
古守 知太郎 先生(平成28年卒)が
「膵腫瘤性病変への超音波内視鏡下穿刺吸引法における残余検体に対する液状化細胞診の意義」を、
発表されました。
中でも澁谷先生は優秀演題賞ならびに若手奨励賞を受賞致しました。おめでとうございます!
また猿田 雅之 主任教授は、
International Session 1の司会、
デジタルポスターセッション 大腸(潰瘍性大腸炎)3の座長
ブレックファーストセミナー3の司会
ならびに
ランチョンセミナー「多様化する治療選択肢と患者ニーズを考慮したUC治療戦略」の講演と、ご多忙な4日間だったかと思います。
← 学会写真②。左から田中・櫻井・菊地・猿田・澁谷・豊永(敬称略)
発表者ならびに共演者の先生方、お疲れ様でした。今後の益々のご活躍をお祈り申し上げます。
また、ひとつひとつの発表においてご協力頂きました当医局外の様々な方々に感謝申し上げます。
← 神戸にて。左上から木下・櫻井・中野・田中・豊永 / 古守・猿田・鳥巣・住吉(敬称略)
以上
執筆日:2023年11月25日
記載者:神岡洋